ウエル・カルチャースクール企画【講師に聞く!vol.4】

【ウエル・カルチャースクール講師インタビュー】
日付:2023.0213
講師:Erisa 講師

ウエル・カルチャースクール企画【講師に聞く!vol.4】
第4弾は、「英会話DOJO」講座の講師を務めるErisa先生にインタビュー。

「Teaching is Learning.(教える事は学ぶ事)」

-Erisa先生と英語の出会いを教えてください。
アメリカンスクールですね。父が「家族でアメリカに住む!」と言い出し、小学校2年生の頃、読み書きもできない状態でアメリカンスクールに通うことになりました。
アメリカンスクールでは、外国人の先生に鏡を持たされ「R(ア~ル)」「L(エ~ル)」と発音の練習をしたことを覚えています。兄もアメリカンスクールに通い、今はハワイに住んでいるのですが、…結局、両親はアメリカには行かず、ずっと沖縄で暮らしてるんですよね(笑)。

-沖縄でずっと英語を学んでいたのですか?
いえ、高校卒業後、アメリカの大学に進学しました。アメリカには約10年住んでいました。アメリカンスクールでアメリカの教育を受けていたというのもあり、アメリカでの暮らしはストレスなく、特にカルチャーショックの様なものは感じませんでした。

-アメリカで10年暮らして、その後はどこにいましたか?
結婚して子供ができて約8年くらいは、千葉県の浦安市に住んでいました。そこで、アメリカと日本の違いを強く感じることになりました。日本社会では「他人と違っていいんだよ。」と言いながらも「同じ」という価値観が根強く存在し、子供たちに同じモノを与え、同じ環境で育てようとする。その同じ状況に差が生じ、劣等感や差別意識につながっているように思えました。
アメリカでは、服や靴が周りと違っていても気にならない。子供だけではなく、大人もそうでした。好きなタイミングでガムを噛み、コーヒーを飲む。それぞれが自由に自分のスタイルで暮らしているので、日本のように「こうしなくちゃいけない」という感覚は薄く、日本に来た時は窮屈に感じました。
子供の小学校の卒業式で、赤いスーツを着て行ったら、他の親御さんたちはみんな黒のスーツだったのでびっくりしました(笑)。

-英語講師を始めるきっかけは何でしたか?
千葉から沖縄に戻った頃…息子の同級生のお母親から英語の指導員という仕事があることを知り、興味を持つようになりました。英語指導員になるために、英検準1級、TOEIC915点を取得し、那覇市の小学校で英語指導員を始めたのが、私の英語講師としてのキャリアのスタートですね。

-英語講師としてこれまでのキャリアを教えてください。
那覇市の小学校で英語指導員として5年間勤めました。英語の指導方法を専門的に学んだことはないのですが、英語指導した5年間は、那覇市が研究特区だったとういこともあり、研究授業をたくさんやりました。「On The Job!」仕事の中でたくさん英語指導については学びました。
その後、デュキッズアカデミーというバイリンガルの保育園でスクールディレクターとして保育士と外国人の先生とのパイプ役などを担い、その後、専門学校で英語講師の職に就きました。それから、しばらくして、ウエル・カルチャースクールから講師依頼があり現在に至っています。英語を通して色んな仕事が繋がっていきました。

-幅広い年代の方に英語を教えてきたんですね。
「保育園から墓場まで」って言われてますよ(笑)。カルチャーでは一番高齢で88歳。「たくさん先生はいるけど、生徒がいないと、先生にはなれない…」と私は常に思うので、受講生の皆さんには常に感謝です。10年以上も一緒に学んで頂いているんです!

-英会話を教えるにあたり心掛けていることはありますか?
英語の先生を目指して英語講師になったわけじゃないのですが、いつの間にか「自分にはコレしかできないんだなぁ」と思うようになり、それなら英語講師をしっかりやろうと思うようになりました。
生徒さんによってヤル気であったり、学ぶ姿勢、吸収する速さも全然違うので、個々に合わせるという事を心がけています。…カルチャーで学んだことかもしれないです。
講座1回1回を大切にし、「Teaching is Learning.(教える事は学ぶ事)」。 私は教えると言うよりも、受講生の皆さんそれぞれの話しを聞き、私自身が教えてもらっている事が多く、お互いが教え…学び…成長し、そうしてクラスが長続きしていくよう心掛けています。

-Erisa先生の英会話クラスの特徴はありますか?
うちのクラスは…トライリンガルなんですよ。クラスで飛び交う言語が…英語、日本語、うちなーぐち(笑)。
いつもクラスの席が男女で別れるんですね。女性が右側に固まると男性は左側に座ってと…。「日本人らしいなぁ。」と思ったんですよ。アメリカではそんな事ないから。男女ごちゃまぜで座るのが当たり前ですから。で、ある日、若い女性が体験で来たんですよ。そしたら、うちのクラスの男性陣「こっちこっち♪」って手招きして、自分達の側に座らせようとして(笑)。
カルチャーの受講生は私より年上の方が多いので、色々教えようとしますね。政治、経済、宗教など、様々な側面から教えたがるんですよ。みんなどんどん喋るから、私は会話のTraffic Controller(交通整理係)してるだけで、学ばせてもらってますよ。ほんと「Thank you for teaching!」ですよ。

-受講生の皆さんは、何を楽しみに受講していると思いますか?
「仲間」だと思います。クラスの仲間に会う事を楽しんでるように思えます。英語を使ってクラスの仲間とコミュニケーションしたり、お互い教えあったり。みんなでカラオケ行ったりもしてますよ。
あと、誰が言い出したかわかりませんが認知症予防や脳トレになると言ってますね。私のクラス、難しい英単語が苦手な人多いんですけど、「Dementia(認知症)」って単語は全員分かりますよ(笑)。

-ウエルの受講生の皆さんは、英会話のどのあたりで苦労されていますか?
「Listening(聞くこと)」が苦手ですね…。そもそも英語だけじゃなく、日本語も聞かない人達なんじゃないかなぁ(笑)。でも「Listening(聞くこと)」をして真似ることは一番大事だと思います!

注)
・Listening…耳を傾けて聞く
・Hearing…自然に聞こえる

-英会話講師をして、受講生から言われた嬉しかったことはありますか?
昔、英語の先生が苦手で英語の勉強をあまりしなかったという受講生から「I’m your fan!!(私はあなたのファンです)」と言われたことです。ドキっとしました(笑)。
また、プライベートで外国人の方と交流した受講生が「私の英語が通じたよ~」と喜んでいたのも嬉しかったですね~。

-英会話講座において、「こうやったら面白いのでは?」と思い浮かぶアイデアはありますか?
そうですね。受講生の皆さんには毎回毎回楽しんでもらうために工夫はしています。最近起きたTopic(話題)を取り上げ、解説したり、ゲームを通じて英会話を学んだり。
今度ロールプレイング重視の英会話クラスを新設します。それぞれ割り当てられた役の立場になって英語で会話する…そうやって英語を学ぶのも楽しいと思います。
ウエル・カルチャースクールの講座以外では、過去に、簡単な料理を作りながら、その工程や動作を英語で表現していく「Cooking English」や親子で英会話をする「親子英会話」などの英会話イベントも行いました。

-これから英会話をはじめたい皆さんにメッセージをお願いします。
好きだったらやってみよう!チャレンジ…やらないより、やった方がいい。そして、うちのクラスが皆さんにとって良い居場所になってもらえたら最高です。

-英会話DOJOクラスを今後どうしていきたいですか?
受講生の皆さんは、みんなヤル気を持っていて、喜んで毎週来て頂いている方々なので、そんな皆さんとの時間を大切にしていきたいと思っています。言語習得だけでは無く、コミュニケーションとして相手と向き合い、理解し合うこと、異文化を理解すること…それぞれの人生観など…沢山の学びと喜びがあります。Teaching is Learning. Thank you for Teaching!