ウエル・カルチャースクール企画【講師に聞く!vol.7】

【ウエル・カルチャースクール講師インタビュー】

日付:2024.0206

講師:MAYO 講師

ウエル・カルチャースクール企画【講師に聞く!vol.7】

第7弾は、「楽しくキッズダンス」講座の講師を務めるMAYO先生にインタビュー。

 

 

 

―講師歴はどれくらいになりますか?

約10年くらいですね。大学卒業後、公民館サークルでZUMBAのレッスンを始めて、その1年後にウエル・カルチャースクールでZUMBAの講師をスタートさせました。その後、キッズダンスも持たせてもらい、さらにK-POPダンスが増えて今に至ります。

 

―ダンス歴はどれくらいになりますか?

4歳から始めて…。26?27年?もう年齢バレちゃうじゃないですか~(笑)

沖縄タレントアカデミーという芸能スクールに入ったのが

私の芸能生活のスタートです。タレントアカデミーでダン

スや歌、お芝居のレッスンを受けていました。週2のレッ

スンに土日はイベント出演、そんな芸能漬けの日々で、22

歳まで続けてましたね。なので18年間、沖縄タレントア

カデミーで過ごしました。そこはタレントスクールではあ

ったのですが、色々なオーディションを受けさせてくれる

所属事務所の様な感じでもあり…。そこで、NHKのドラ

マに出たり、CMに出たり、オリジナルCDも出したんですよ~♪アクターズスクール出身の叔母がいて、沖縄タレントアカデミーの講師だったので、それでみっちりダンスレッスンを受けてましたよ。

 

 

―それがどうして講師の道に?

沖縄タレントアカデミーが看板下すことになり、フリーになって、これからどうしようと困惑していたタイミングでウエルからダンスインストラクターの声がかかりました。めぐり合わせですね。司会や歌、ダンスなどのタレント活動もしながら、講師活動も続けています。

 

 

―ダンスを踊る事のどういう所に苦労しましたか?

初めて踊るステップ、難易度の高いステップはできるまでは大変ですが、それに挑むことは苦労ではなく楽しさですね。私、体が小さいので、ダンスを大きく見せることが毎回課題になっていて、それに苦労しているのかもしれないです。その都度、小さく見えていないかチェックして、イメージ通りダイナミックに表現できていた時は、とても嬉しいんですよ♪苦労の克服は…楽しんで挑戦し続けることですかね(笑)

私の頭の中では「できないこと=できるようになれること」なんですよ。なので「できないこと」に直面した時、達成できる目標を与えられた気がして、ワクワクします♪

 

 

―よく自身のダンス動画を撮影していますが、どういう所を見ていますか?

姿勢です。猫背になっていないかとか。表情ですね。曲のイメージ合わせた表情で踊れているか。またイメージ通りの大きさで動けているかも見ています。頭の中でイメージするダンスと実際のダンスを見比べて、イメージとのギャップがないか確認しています。

 

―各講座で工夫していることはありますか?

K-POPダンスは、小学5年生から大人まで幅広い年齢層が在籍しているクラスなので、グループを組んで振付を仕上げていきます。それを1カ月かけてやっていくのですが、そこでみんな仲良くなりますね。振付が完成したら、またグループを替えて…これを繰り返していくので、世代を越えて全員が仲良しになっていきます。ダンスを通して、どんどん交流してもらっています。

ZUMBAは、グループレッスンではなく、受講生それぞれが自分と向き合う時間だと思っています。なので受講生どうしのコミュニケーションよりも、各個人が一週間で溜め込んだストレスの発散、緊張からの解放に繋がればいいと考えています。音楽に合わせて思いっきり体を動かして汗を流して、心と体をリフレッシュさせて、また一週間、仕事や家事、勉強など頑張って欲しいと思います。受講生の目的も様々です。ストレス発散とかダイエット目的、定期的な運動とか。

 

 

―各クラスのダンスの振付はどうやっているのですか?

K-POPダンスの振付はK-POPアーティストのダンスを完全コピーでやらなければいけないので、15分と時間を決めて、15分間で集中して頭と体にインプットしていますね。キッズダンスはコピーじゃなくて、振付をイチから作っているので、それは音楽を聴きながらイメージを膨らませて振付しています。子供たちに合わせてダンスの難易度を考慮しながら、「あ~でもないこうでもない。」と頭の中で何度も何度も振付を考えて完成させていますね。

 

 

―キッズダンス講座と大人対象の講座で違いはありますか?

子供たちは、その時その時のコンディションが毎週違うんですよ。元気いっぱいの子もいれば、「眠た~い」と言いながら来る子、ぐずって教室に入って来る子もいます。なので、すぐにダンスレッスンを始めず、みんなでゲームをやったりします。ジャンケン列車とか(笑)全員で協力してやるゲームをして、子供たちを楽しい気分にさせたところからレッスンをスタートさせています。アイスブレイクって言うんですか?その場の緊張感をほぐすことが第一歩ですね。

また、一人で踊らせず、協調性やコミュニケーションを大切にしながら、みんなでダンスレッスンをすることを意識していますね。「●●お姉ちゃんから、この部分の振付は習って」と言うと、小さい子はお姉ちゃんから教わることで安心した教室の居場所作りになり、頼られた年上の子は「しっかりしなきゃ!」と意識が上がって、全体的にモチベーションのアップにつながっている気がします。

 

―キッズダンス講座で工夫していることはありますか?

ダンスする曲を決めて「色」を想像してもらっています。同じ曲でも「オレンジ」をイメージする子もいるし、「黒」をイメージする子もいる。そうやって鏡の前で踊ると、同じ

曲・同じ振付なのに、かわいく踊ってみたり、かっこよく踊ってみたり、エネルギッシュに踊ってみたりと個性が生まれるんですね。子供達が曲を聞いてイメージした事なので、色

に答えはなくて、その感性を大切にして欲しいし、他の子の感性もしっかり受け止められるようになって欲しいんですね。決して否定しないで。たまに「虹色」って言う子もいるんですが、「それも正解だよ。」って(笑)

 

 

―キッズダンスを担当して、嬉しかったことはありますか?

最初は「ダンスとは何か?」もわからず、私の見よう見まねで体を動かしていた子供たちが、いつの間にか、私がいなくても踊ることが出来るようになって、「楽しい~」「もうレッスン終わりなの~?」と言われた事がありました。子供たちの成長も嬉しいし、ダンスを通して楽しい時間を共有したいと思っている事が本当に嬉しかったです。

講座始まる前なんて、子供達がラジカセを運ぶのを手伝ってくれたり、いつもよりちょっと教室に入るのが遅れると「先生、おそい~!」と言われたり、とても待ち遠しそうにしてくれていて、それが私自身の励みになっていたりもします。

 

 

―キッズダンスの受講生の子達でイベント出演もするそうですね?

そうなんです!キッズダンスの子供たちがステージイベントに出演する機会がたまにあって…。「楽しい♪」て感情を一切出さず子供たちはとても緊張するんですけど、その緊張感をみんなで味わうことがとても大切で。「次もイベントあるよ。」と言うと、子供達は、失敗しても「また出たい」て言ってくるんですよ。「人前で今までのダンスの成果を見せたい!」と。あんなに緊張していた子達がまた挑戦すると口から発する事に心の成長を感じますね。

 

 

―ご家族も喜んでいただいているようですね?

いつもレッスンは子供達だけでやっているので、親御さんたちはなかなかレッスン風景を見られないんですね。それで、イベント出演は、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんに、日頃の成果を見せるのにいい機会で、「こんなに踊れるようになったんだ!」と喜んでもらえているようです。また、イベントに行く事自体が、家族でお出かけする貴重な時間になっているようです。

 

 

―イベント出演を見守る講師としての心境は?

イベント出演は普段のレッスンと違い、私はみんなの前にいないんですね。子供達だけで踊るんですよ。子供達に「先生は前にいないよ~。」と言って送り出すんですれど、最初の頃はとても不安でした。「できるかな?大丈夫かな?良かった!できた!」と一喜一憂していたんですね。でも、子供達は時間かかったりはあるけれど、なんやかんや成し遂げて来ているんですね。それに気づいた時、自分が「できるかな~?」じゃなくて、できるから「よし!行って来い!」と送り出すように切り替えました。そして、イベント出演が終わってからそれぞれに「良かったよ。」「あれで成功なんだよ。」と各自に声かけするようにしています。見守りながら、信じながら、子供達にとって失敗も成功なんだと、それぞれの子達のパフォーマンスを受け止めて、伝えるようにしています。私も小さい頃、ステージで何度も何度も失敗してきましたから。気持ちよく分かるんです。

 

 

―子供達にとってダンス表現とは何だと思いますか?

自信を見つけるきっかけみたいなものかなぁ。勉強が苦手、友達付き合いが苦手って子も、ダンスすることで自信につながるんですね。

以前、とても引っ込み思案な子がいて、レッスンに来ても一言も発せず、ずっと無口で。でも、この子はずっとダンスレッスン続けていたんですね。そしたら、その子のお母さんから、子供の性格が変わったと連絡がありました。

「うちの子はとても引っ込み思案で、人前に出ることなんて出来なかったのに、おばあちゃんのお祝いで自分からダンスを踊ると言って、家族・親戚大勢がいる前で2~3曲一人で踊り切りました。」と。

そして、その時の動画を見せてもらったんですね。そしたら、ダンス中その子、終始笑顔なんですよ。この子の何かしらの自信につながったと実感しました。

 

 

―踊ることが自信につながるんですね?

そうなんです!キッズダンスのレッスンで、こうやって自信につながる何かを育むことができるので、だからこそ、一生懸命踊って欲しいですね。でも、それはダンスだけではなくて、子供達には、ダンスも勉強も遊びも、その時その時、一生懸命やるように伝えています。ダンスレッスンの時はダンスを一生懸命踊り、ご飯の時はいっぱいご飯を食べて、友達と遊ぶ時は一生懸命遊んでねって。一生懸命やった先に自信につながるきっかけがあると思うので。

 

 

―沖縄タレントアカデミーでの経験は活かされていますか?

沖縄タレントアカデミー時代、ずっと他の子達と比べられていました。みんなライバルで、上の子も下の子もみんなで競わされていました。センターに立ったり、立てなかったり。それで、中学生の頃、高校生が踊っているダンスが踊れるようになれたんですね。そしたら、お姉ちゃんクラスの子達から「上手になったね。」と誉められたんですね。日頃の頑張りを見てくれている人がいることを実感できて、それ嬉しくて自分の自信になりました。キッズダンス講師となった今、その経験があったから、子供達への声かけはとても意識しています。ちゃんと見ていることを伝えれば、きっと子供達は成長すると思うので。

私のクラス、3歳~12歳と年齢の幅が広いんですね。それも、タレントアカデミーでの経験からだと思いますが、お姉ちゃんと小さい子達を一緒にすると、小さい子達は、年齢の近い人を目標とするので、お姉ちゃんたちに憧れて頑張ろうとする。で、お姉ちゃんたちは小さい子達にアドバイスしたり、ダンスを見せることで自信を持つようになるんです。

 

 

―引っ込み思案な子、溶け込めない子にはどうしていますか?

私のそばに置いておくことですね。安心してレッスンできるように、私がずっと側にいるようにしています。ストレッチ時間も休憩時間も。そして、肩とか背中とか頭とか触れるようにしています。「できるよ~」て声かけすることも大事ですね。そこから、活発な子達との間に入って仲良くなるようにしていますね。…婚活ならぬ、友活ですね。そしたらお互い「●●ちゃんは今日来ないの~?」とか言って仲良くなるんですよ。

 

 

―レッスンを通してどんな子になって欲しいですか?

今の自分をしっかり受け止めて、気楽に積極的に色んな事にチャレンジして欲しいですね。

そして、やりたいことを探して、見つけて欲しいです。「私ってできる」と自分の事を認められるように。

 

MAYO先生のモットーは何ですか?

「まずはやってみよう!」

自分ができる…かもしれない。やれない…かもしれない。同じ「かもしれない」なら「できるかもしれない。」って考えた方がいいですよね。なので、まずはやってみよう!とポジティブに行動しています。「女性はなんでもできる!」って教えられて育ったんですよ。男性は赤ちゃんを産めない。けれど女性は子供も産めるし、なんでもできるって言われ続けてて。だから、「私は何でもできる!」とできない事よりできる事に目を向けるようにしています。

 

 

―受講生から受けた影響はありますか?

実は…ダンスやエクササイズなど体を動かしての活動は20代までって決めていたんですよ。というのは、30代になると体がどんどん変わっていって、自分の思うような動き、イメージ通りの表現はできないという考えがあったんですね。だけど、ウエル・カルチャースクールの受講生の皆さんと出会い、年齢に関わらずみんなが活き活きしていることに衝撃を受けました。おしゃべりな方も物静かな方も、ずっと明るく笑顔で継続されているんですよ。何年も通っている方もいますが、みんな全然変わらない…それどころか若くなっている気さえするんですね。そこで「あれ?違うぞ!年齢は関係ないぞ。」と考えるようになりました。年齢に対してネガティブに捉えてマイナスの方向に考えるより、ポジティブに挑戦し続ける精神が大切であると…受講生から逆に教わったのかもしれないですね(笑)

 

 

―講師として常に心掛けていることはありますか?

モチベーションは大切ですね。キッズダンス、K-POP、ZUMBAと異なるレッスンをちゃんと同じモチベーションで教えられるようにするため、まずはしっかり睡眠をとることが一番。あと、レッスンの後にプライベートの予定を入れて、自分だけの楽しみを作っています。常に自分の楽しみを置いて、「よし、頑張ろう!」という気持ちを大切に作っています。

 

―昭和のポップスも好きと聞きましたが?

そうなんですよ。沖縄タレントアカデミー時代に、マイクを持って歌って踊るアイドルのダンスのレッスンもあったんですね。その時によくキャンディーズ、ピンクレディーからモーニング娘。などポップスのダンスもやっていました。昭和のポップスでダンスレッスンもしてみたいですね。松田聖子とかピンクレティ―とか昭和のアイドルの話ししながら(笑)昭和のポップス、大好きなんですよ。

 

 

―今後、どういう講師活動をしていきたいですか?

今はダンスレッスンが中心で、「静」と「動」でいうと「動」のレッスンをやってきたのですが、今後はちゃんと資格をとって「静」のレッスン(ピラティスなど)もできたらと考えています。自分の体と向き合うレッスンの必要性も伝えていきたいです。