ウエル・カルチャースクール企画【講師に聞く!vol.11】

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講師:松原 一登(マツバラ カズト) 講師

ウエル・カルチャースクール企画【講師に聞く!vol.11】

第11弾は、「健康麻雀」講座の講師を務める松原一登先生にインタビュー。

 

【ウエル・カルチャースクール講師インタビュー】

 

「(お酒を)飲まない」「(タバコを)吸わない」「(お金を)賭けない」

 

―健康麻雀は奥深い?

そうなんです!広告チラシなどに載っている内容はほんの氷山の一角。健康麻雀はほんと奥深いんですよ。だから受講生のみなさんは楽しめているのだと思います。「麻雀を追求していこう!」と意欲がどんどん高まっていきますから。

 

 

―松原先生のご出身は?

 僕、奈良出身なんですよ。高校は大阪の高校を出ました。上宮高校と言って、甲子園でよく耳にする高校ですわ。

 

―沖縄に来たのはいつ頃ですか?

3年程前になります。それまでは沖縄にはよくゴルフをしに来ていました。沖縄に何度か足を運んでいる内に疑問に思った事がありました。それは「なんで北海道から鹿児島まで日本の至る所に健康麻雀をする場所があるのに、沖縄には無いのだろう?」と。そしたら、2022年に沖縄の宜野湾市で健康麻雀の全国大会が開催されたんですね。その時に知人から「松原さん、沖縄に健康麻雀を普及させましょうよ。」と勧められまして…。沖縄に住みたい気持ちと健康麻雀を普及させたい思いが重なり、移住することを決めました。

 

―フットワーク軽いですね

軽すぎますよね(笑)

 

―麻雀との出会いは

小学4年生の頃ですね。僕の父親が麻雀好きで、毎晩のようにご近所さんや友達を集めて麻雀をしていました。人が足りない時や誰かがトイレに行っている間、僕が代役を努めました。そのため、大人に混ざってしっかり打てるように、父親から徹底して麻雀のスパルタ教育を受けていましたよ。麻雀パイを拭いたり、メンテナンスも教わりました。

 

 

―それで麻雀好きに

逆です。麻雀が大嫌いになりました。中学、高校で一切触らなくなりました。

 

―麻雀を再び始めたきっかけは

20歳の頃、友人数名が家に遊びに来て、麻雀をやることになったんですね。「ごめん。麻雀だけは…。」と断ったんですが、友達が麻雀やっている姿を見て「違う!こうじゃない。」と思わず反射的にアドバイスしてしまったんです。すると、友達に麻雀できることが知られてしまい、再び麻雀の世界に。父親の麻雀の教えは僕に沁みついていたようです(笑)

 

―麻雀を再開してからは?

その後、就職して会社の接待でよく麻雀を打ちました。タバコの煙の中でお酒を飲みながらの麻雀…当時はそれが当たり前で、それがだんだん嫌になりました。「純粋に麻雀したい。」と思うようになったんですね。接待麻雀に嫌気がさしてきた…その頃に奈良県で健康麻雀の先生と出会ったんですよ!

 

―これまでの麻雀と健康麻雀は違いました?

違いましたね。「(お酒を)飲まない」「(タバコを)吸わない」「(お金を)賭けない」という3つのコンセプトは衝撃でした。初めて健康麻雀をやっている教室を見学したら、みんながマナー良く麻雀していて「僕がやりたい麻雀はコレだ!」と直感的に思いました。これからの人生、こういうクリーンで健康的な麻雀を長く続けていこうと決断しました。それからは、健康麻雀をやっている教室を調べて日本全国周りました。約20年くらい前の話しです。その頃は「健康麻雀」という言葉もあまり聞かない時代でした。

 

―今はよく健康麻雀という言葉はよく聞くようになりましたね?

お陰様で、ようやく普及してきたかと思います。これまでのダークなイメージが払拭されて、認知されてきたと思います。ビックリしたのが、健康麻雀の全国大会に行くと90歳代のおばあちゃんが出場して、しっかり麻雀を打っていたんですよ。昔だったら考えられないですよ。クリーンなイメージがついてきました。

 

 

―他にはどういった方が出場されてましたか?

目の見えない方もいました。点字用のパイがあって、その感触を触って打つんですね。健康麻雀は健常者と身障者が同じ卓で、同じルールで戦えるバリアフリーの競技なんだと改めて知らせれました。こういう競技こそ、普及されないといけないと自覚しました。

 

SDGsな競技ですね?

 そうなんですよ。高齢者、身障者、男性女性関係なく麻雀卓を囲んでやる競技なので。

 

―健康麻雀をする女性も多いんですよね?

8割女性です!麻雀に昔のイメージを持っている人は「なぜ麻雀を人から習うの?」と納得できないそうです。特に昭和世代の男性はそのような感覚がある様です。それに対して、女性は、娯楽や脳トレの一環として気軽に始める方が多いようです。

 

―ルールを覚えることは難しくないですか?

健康麻雀にはルールやマナーが細かくあって、覚えることが大変なのは確かです。それをみんなで競技中に覚えていくので、楽しめば楽しむ程、奥深さが味わえて、夢中になってしまいます(笑)。

 

―レベルの差で強い人弱い人が出てきませんか?

麻雀はそれがないんですよ。囲碁や将棋だと対局するレベル差で勝敗はほぼ決まります。ところが、麻雀の勝敗の要因は「運」が7~8割!麻雀は勝敗までの道筋が決まってないので、見えない物を取って捨てる競技ですから、実力2~3割、運が7~8割ですよ。プロじゃない限り、ビギナーが上級レベルに勝つ可能性を大いに秘めています。

 

―健康麻雀はどのような方が受講されてますか?

「仲間づくり」を目的に来ている人が多いと思います。色んな人と交代して麻雀を打つので、どんどん仲良くなっていきます。定年退職された方達には家から外に出る良い機会になっているようです。

 

 

―競技をする敵同士なのに仲良くなるんですか?

それこそ僕が教える健康麻雀なんです!健康麻雀には「(お酒を)飲まない」「(タバコを)吸わない」「(お金を)賭けない」という3本の柱があります。僕の講座はそれ以外に次の3つを大切にしています。

 

  • 挨拶…「宜しくお願いします。」「ありがとうございました。」と必ず挨拶をします。
  • 発声…大きな声で、みんなに分かるように、はっきり声を出す。
  • マナー…マナーを守って、人に優しくすることによって楽しく麻雀を続けられます。

 

―松原先生の健康麻雀のレジュメにも「挨拶」「発声」が入ってますよね?

夢中になるとだんだんその大切さを忘れてしまいます。だから「初級」「中級」「上級」どのレベルでも講座の最初は「挨拶」「発声」「マナー」がカリキュラムとして組まれています。この3つは「ルール」を覚える前に、身につけておかなければならないことだと思っています。勝ち負けがつく競技なので「悔しさ」を直接言葉にしたり、全面的に表情に出したりすると相手が嫌な思いをするじゃないですか。麻雀を楽しくやっていくために、相手をリスペクトする大切さを身につけてもらっています。大会の表彰式には必ず拍手してもらっています。

 

―健康麻雀クラスで大会を開催していますよね?

そうですね。もう3回目になります。大会に出場することで受講生の皆さんの刺激になっているようです。またマンスリー競技と言って、リーグ戦の様なことも行っています。月毎で勝敗を見て、その月で一番成績が良かった人には景品をプレゼント♪そういうゲーム性が「次、頑張ろう!」とモチベーションのアップに繋がっているようです。

 

―受講生に変化はありましたか?

物凄く変わりますよ。最初は「私なんて!試合に出るなんて早い…。」と消極的だった人が、何回か大会に出ているうちに「次も出ます!」と気持ちが前向きになっていくんです。

 

―ウエル・カルチャ―スクールで健康麻雀の受講生で最年少は?

14歳。頑張ってますよ。最高齢は87歳。80歳代でも元気ですよ(笑)とても熱心で、ルールや用語等をどんどん吸収していきます。僕が教えてもらいました!年齢は関係ない!健康麻雀の講師をすることの喜びであり、自分自身に「これからも頑張ろう!」と励みになっています。

 

―沖縄の苗字に苦戦されたとか?

そうなんですよ!名札作ったんですけど、読めない!三文字の苗字が特に難しくて、「渡慶次さん」という方がいて、「ワタリ・ケイジさん」と呼んでたんですね。「男性の俳優みたいなかっこいい名前だな~。」と思って、そしたら「私ですよ~♪」とワタリ・ケイジさんが女性でビックリしましたよ!「トケシ」って呼ぶんんですね。勉強になりました(笑)

 

 

―沖縄の言葉は?

全く分からないです。この前も「ユタシク」という言葉を教えてもらいました。沖縄の言葉を勉強しないといけないなと日々思っています。

 

―スイーツがお好きと聞きました?

大好きです。和菓子、洋菓子全般好きですね。最近はまっているのが沖縄の「ぜんざい」。冬に「ぜんざい、ちょうだい。」と注文してビックリしましたよ。かき氷が出てきてね。まさか氷がかかっているなんて(笑)サーターアンダーギーも大好きです。

―他に本土と沖縄の違いはありますか?

人に違いはあまり感じません。ただ、本土はやはり健康麻雀が普及していて、やる場所がいっぱいあって、競技人口が多いんですね。関西だと大阪、兵庫、奈良、京都などたくさんの地域から集まるんですね。沖縄県だけだとどうしても人口が限られていて、競技人口が少なくて。沖縄はこれからです!普及のため、頑張ります!

 

―健康麻雀の効果は何だと思いますか?

  • 仲間づくり…麻雀は一人では成り立たず、色んな人と対局し、孤独からの脱却に繋がります。
  • 脳トレ…ルールや用語、マナーを覚え、様々な状況に合わせて予測することで、脳を活性化させます。
  • 健康…お酒、タバコ、賭けを禁じているので、健康的です。

 

 

―健康麻雀の試合は時間が限られているんですか?

 そうですね。大体50分競技です(60分もありますが)。年配の方でも疲労を感じず競技に集中できる時間帯になっています。また時間を区切って競技することで、ルール上、依存症にならないような工夫が成されています。健康麻雀の世界では、昔の学生の様に徹夜で麻雀なんてあり得ません。

 

―健康麻雀はマナーが大切なんですね?

 健康麻雀は競技なので、競技マナーがたくさんあります。それを軽視してしまうと、誰も健康麻雀をやらなくなってしいます。競技として成り立たなくなってしまいます。それだとまた以前のダークな麻雀に戻ってしまいます。なので、健康麻雀はマナーを教えること、習得することはとても大切になってきます。

 

―健康麻雀は場所を取らない競技ですよね?

そうですね。2メートル四方でコンパクトにできます。麻雀卓も折りたたみで手軽な物が安くで購入できるようになっていますね。

 

―松原先生の今後の目標は?

 60歳以上の高齢者を対象とした健康と福祉の祭典「ねんりんピック・健康麻雀の部」にて、自分の生徒から優勝者を出すことを夢に描いています。

また、今後、健康麻雀を普及させていくには僕一人ではとてもできません。なので、講師を育成していく事の必要性を感じています。他にもたくさん講師を育てれば、北部でも南部でも離島でも健康麻雀の講座が出来ますからね。

 

―健康麻雀に興味がある人に何かありますか?

「私にできるかな…。」と二の足を踏んでいる方、80歳を越えた年配の方も健康麻雀

初めて、楽しんでやっています。麻雀パイを初めて見た、さわったという方がほとんどです。ルール、マナー、最初は分からなくて当然です。僕も懇切丁寧に指導しますし、一緒に受講しているみんなで教え合ったりしていきます。あと、動画でおさらいの配信をしていますので、それでアフターフォローはしていきます。

 

―動画を配信しているんですか?

しています。僕が講座と同じ内容を動画撮って配信して、受講生のみなさんにはおさらいをしてもらっています。講座の時は分かったのに、家帰って「アレどういうことだっけ?」と忘れてしまってもホームページから動画を見て復習出来るようにしています。アフターフォローもバッチリ(笑)

 

 

麻雀アドバイザー公認講師

松原 一登(マツバラ カズト)

Profile

奈良県出身 1964年8月28日生まれ。

小学四年生より麻雀を始める。

2003年に健康麻雀を始める。

2017年3月 日本健康麻将協会開催 第25回健康麻将全国大会準優勝

2021年5月 全国段位審査会4段取得

2021年6月 全国段位審査会 麻雀アドバイザー公認講師認定